熊本 ---- 水と緑と黄泉がえり
- 映画「黄泉がえり」は阿蘇が舞台ですが、原作の小説「黄泉がえり」は熊本市とその周辺が舞台です。
→阿蘇:映画「黄泉がえり」ロケ地
- 原作は、平成11年4月10日(土)の熊本日日新聞から「土曜の夕刊5面」に「連載奇想小説」として、平成12年4月1日(土)までのほぼ1年間に亘って連載されました。
- "彼"の記述は単行本になるときに追加されたものです。地元が舞台になっているので、SF色を薄くして、小学生からお年寄りにまで読んでもらえることを狙ったそうです。
- 熊日でも取材に協力してくれたりして、小説には珍しくライブ感のある連載になったらしいです。
- 熊本市街地図
- 写真はクリックすると大きく見られます。
- 市民会館
マーチンがコンサート中亡くなった場所。黄泉がえった想定の桜町、第2桜ビル2階イタリアンレストラン・フェデリコは、現在カットハウスが入ってる場所らしい。
- 熊本市役所
5階に市長応接室:庁議が行われる
- 金龍堂まるぶん店の前の河童の噴水
上通アーケードにある書店。本のディスプレイに囲まれて、全然目立たない。秀哉と玲子・翔が最初のデートで待ち合わせた場所。
HPを見たけど、「まるぶん」って地名?なぜ河童?なぜ噴水?って数々の疑問には全く答えてくれないで、「カッパの銅像でおなじみの」で済まされてる・・・
- 仁王通り
少し入ったところに駐車場があり、そこが倒れてた青葉由高を斎紀遥子が助け起こした場所
- 藤崎八幡宮
大きな神社だが人は疎ら。秋の大祭の時は盛り上がるらしい。
秋の大祭は、9月11〜15日。15日の神幸行列で最大の盛り上がりをみせる。
「随兵(づいびょう)祭り」と地元では言われ、黄泉がえり披露パーティで「どうかい、どうかい」と言いながら踊られたものが延々と続くらしい。
以前は「ぼした祭」と言われてたそうだが、その辺の経緯は日刊移動体通信ニュースM Vol.422/02.08.12の最後のところに詳しく書いてあった。
クマニチWebTV:藤崎八旛宮秋季例大祭
- 熊本北署
マーチンが保護された警察。取材陣が大挙してやってきた場所。
ガラス張り逆三角形、地元では評判良くないらしいけど、旅行者には面白くて良いです。
ただ、ガラスが反射して写真うつりは悪いですね。
不審に思われると嫌なので、隠れて撮りました。よけい不審だったかも。
くま「日本有数のおばかな造りの警察署だと思います。
全面ガラス張りの逆三角形。「見知らぬ義父」にも出てきますね。」
- 日限っの地蔵
改めてみると、本当に普通の民家の入り口のような場所。知らなきゃ絶対発見できない場所ですね。
大通りからも近い。不思議な空間。「ひぎっのじぞう」と書いてるが「ひぎンのじぞう」って感じで「ぎ」の後に軽く間をおく感じの発音。地元の呼び方だそうだ。
私の行ったときは、おばさんが番をしていてひとりだけお参りに来ていた。許可をもらって撮影。
くま「日限っの地蔵は、地元民でも知る人ぞ知る、という場所ですね。
私も原作読んで、初めてその存在をしりました。」
- 安巳橋(安政橋)
- 熊大医学部
雅継と優一が文学部心理学教室の尾形教授に調査される場所。雅継が尾形教授気絶後、安巳橋を通って日限地蔵にお参りに行ってるところを雅人に見つかる。
結構古い建物でした。向かいが熊本大付属病院で医学専門書店などもあり、医療施設が集中しています。
- 九品寺四丁目:秀哉のアパート
普通のアパートを想定。玲子の勤め先にもアパートにもほどほどの近さ。多分、左側が梶尾先生想定の秀哉のアパート。
2階の一番奥が秀哉の部屋。
- 味噌天神
日本唯一の味噌の神様をまつった神社だそうで。秀哉の最寄市電駅になる。
- 移動:市電:味噌天神→市立体育館前
ちょっと距離はあるけど、味噌天神まで徒歩で出て市電で私立体育館前まで。2駅130円。
基本的には中乗り前降り。乗車時に整理券を取って降車時に料金表を見ておつり無しで支払うタイプ。
- 砂取小
相楽翔が通ってた小学校。校庭が広くて、きれいな小学校
- 熊本県庁
100mくらいの並木道を抜けると巨大なビルが出現。4棟に分かれていて警察も入っている。
周辺には議会もある。ラストで雅人とカワヘイが出会い、江津湖で話をする。
この近くに「RBクリエーション」のマンションがあるはず。
- 熊本テルサ
結婚式場、会議室、レストラン、ホテルなどの機能を持つ。秀哉・優一・周平・玲子・翔とで食事をした場所。
帰りに駐車場で六本松にインネンを付けられる。その後、六本松がマーチンに拾われた場所でもある。
- 夏目漱石旧居、ジェーンズ邸
夏目漱石の旧居は熊本市内に数軒あり。手入れもあまりされず、ひなびた感じ。ジェーンズ邸はなかなか立派な洋館。
- 出水団地
玲子の住んでるアパート。初回に行った時の梶尾先生の話によると、家賃が安いのでヤクザが結構住みついたらしいのだけど、
熊本県の方で地道に追い出して、母子家庭や立場の弱い人に安く貸し出してる住宅だそうだ。
- 江津湖(えづこ)
小中学生、時には大人も泳いでるし、魚釣りはしてる、ボートは漕いでる、虫取りはしてるで、昭和30年代の雰囲気。
ラストシーンで、雅人とカワヘイが会話し、義信がベンチに座ってる。
くま「高校時代近くに住んでいたので非常に馴染み深いですね。
湧き水の周辺はとても綺麗な場所です。市のど真ん中にあるとは信じられないほど。
全体的にはヘドロがたまって臭い、という感じですが(苦笑)」
- 熊本日日新聞、新聞博物館
小説の中では、「肥之國日報」
3棟の立派なビルで玉姫殿の隣に渋く立っている。巨大なホールの受付で、バックナンバーを見れるか聞いたら、
隣の棟の7階の新聞博物館で見れるかもしれないとの事でそちらに移動。見学者は私だけ。
1階でインターホンを鳴らして、許可をもらってから7階へエレベータで昇るので、初めてだと抵抗あるかも。
でも、親切な受付のお姉さんが居るので大丈夫。私は既に物怖じしないオッサンなので抵抗もありませんでしたが。
最近5年のバックナンバーは閲覧可能だったので、「黄泉がえり」の新聞連載最初と最後を閲覧。
- 連載開始:平成11年4月10日(土)夕刊5面:連載奇想小説:(絵)山部美雄:大きめの字で5段
- 最終回:平成12年4月1日(土)単行本で59章に当たるのは10行程度しか記述がない。「水前寺公園」のベンチに座る義信
- "彼"に関する記述は単行本化の時に追加されたもの。
- 最終回の以前も、急に終了が決まったので、カワヘイの取材メモで大筋を記述したりして大変だったらしい。
くま「熊日本社ですね。新聞博物館はなんだか入りづらい造りになっていて
ちょっとなじみにくいような印象です。カワヘイの取材メモは、本当にもう、「荒業」といった感じでしたね。」
- 居酒屋「大吉」
熊日近くの焼き鳥屋(サントリー系のチェーン店)東京の大吉と見た目はほとんど同じだそうだ。
- 花岡山
仏舎利塔が立ってる山。仏舎利塔はインドのネール元首相から送られた仏舎利が収められてるらしい。ニュースカイホテルに続く泰平橋から見た写真。OKAGEの最後のほうで仏舎利塔も出てくる。
くま「熊本市内を見渡せる小高い山で、梶尾先生のご自宅の近くです。
先生は毎朝、この山に登っているということです。
山の中腹にはラブホテルが乱立して、カップルの巣窟になっているのは有名な話です。」
- ニュースカイホテル
玉樹の間
東阿弥陀時町にある鮒塚万盛堂の黄泉がえり披露パーティが行われた場所。
案内板で「玉樹の間」を探してたら、「どちらにおいでですか?」と従業員の女性に声を掛けられたので、
「玉樹の間」を見れるか聞いたら、「今日は使ってないので電気が入ってないと思います」と言われ
「それじゃ諦めます。ここの上は展望できるところありますか?熊本城見えます?」と聞いたら、
「御案内します」と言われ、最上階の一つ下、夜のビアガーデンの準備をしてるところに案内してくれて
熊本城を撮影させてもらった。さらに、3階で降りて「玉樹の間」も見せてもらった。
「『黄泉がえり』っていう小説のほうで出てくるんですが御存知でした?」「ええ、みんな知ってます」
って答えられてしまった。熊本人はやさしいなぁ。
- 紺屋町「大石そば」
風情のあるお蕎麦屋さん。雅継と縁がおろしそばを食べたところ。
「ゑいり庵綺譚」の巻頭には、「ザルそばにマヨネーズがあうという驚きを教えてくれた大石そば大将に、この本を捧げます」とあります。でも、どうなんでしょう?蕎麦屋で試すのは勇気が要るなぁ。
- 旧・第一銀行熊本支店
取り壊し寸前だったのを空調機器メーカーが買い取って保存してる。
- 真源
梶尾先生に連れて行ってもらった喫茶店。西唐人町にあり三角古美術の隣で、古くて風情のある建物の中にレトロな小物がディスプレイされてる。
くま「梶尾先生を囲むオフ会の会場にもなったところですね。
回船問屋の屋敷を改築した喫茶店と料亭と骨董屋が合体した不思議空間です。
以前、「サラマンダー殲滅」でSF大賞を取った時の祝賀パーティーの2次会が行われた場所としても有名(?)です。
カジシン絵師、百鬼丸さんのお勤め先(薬剤師さんです)もこの近く。」
- 紺屋今町
鮒塚万盛堂のあった場所。
- 交通センター
バスの発着基点になってる。熊本の足は、市電・バスが中心なので大きな建物。隣が元岩田屋のくまもと阪神。
くま「OKAGEの最初のほう、兆を探すシーンにも出てきますね。」
- 第一高校
第一高校は敷地の広い普通の高校。昔は女子高で、今は共学みたいです。斎紀遥子の母校。
くま「確かに共学らしいのですが男子生徒がいないです。(受験は可能みたいですが)
私が学生だったころ、「上中下伝説」という都市伝説が市内の
男子学生の間で恐怖と共に語られていました。今もあるかな?
共学になった当初、男子学生が三人、入学して、女生徒から
その顔のランクで「上、中、下」と呼ばれた、という話です。
3人とも、自主退学した、という落ちがついています。
真偽の程は解りませんが、これがまことしやかにささやかれ
「第一を受験する男子」そのものが存在しない理由、とされています。」
- 国立病院
国立病院は丘の中腹にある。第一高校の向かいの入り口から坂を登る。
登ってすぐに看護婦の宿舎があり、さらに登ったところに大きな病院がある。救急受付病院でもある。
前は古い旧舘も残ってたとのこと。そこが「ドグマ・マ=グロ」の舞台でもある。
「黄泉がえり」では、縁が入院した病院。
- 立田山(たつだやま)
原作では「彼」はこの辺りに落ちた。黄泉がえりに失敗した生き物が見つかる場所でもある。
梶尾先生は日曜日には、この辺りを散策する。
くま「市内の北部に位置する山です。「本当に熊本市内?」と言いたくなるほど
自然がいっぱいのところで、きのこなんかも取れるみたいですね。
山のふもとには大規模な墓地があったりして「なんか出る」雰囲気十分です。」
- 白山通りの明林堂
玲子の働いてた「白山通りユースドブック」。中古の書店じゃなしに普通の書店。
元2001という書店だったらしいが、明林堂が買ったとのこと。
- カジオ貝印石油株式会社
梶尾先生が社長の会社。この写真は第二空港線沿いの健軍サービスステーション。
くま「この店はマーチンのコンサート会場の設定された第二空港線沿いにあります。
大森田さんをご案内したのですが、あいにく閉店後でした。
最近、1時間営業時間が短くなったらしいのですがそれを知らなかったのです。」
- 第二空港線
マーチンのコンサート会場はこの道沿い。熊本空港からリムジンバスで通る道。熊本益城大津線が正式名称。
- 浜線バイパス
周平が事故った場所。
- 済生会熊本病院
3号線の熊本南署の先を左に入ったところ。浜線バイパスで事故にあった周平が運び込まれて息を引き取った病院。
ちょっと遠いので今回は行きませんでした。
- スタジオ・エディト
西村スタジオっていうところ。マーチンがレコーディングするスタジオ。
- 新市街の「ぺいあのPLUS」
今回は見つけられなかった。HPは見てたんだけど。青葉由高が行きつけの店。
- その他
NASAの事務所、RBクリエーションの場所は特定できてません。今度梶尾先生に聞いておかなくちゃ。
花園市民センターはあるけど、島崎市民センターは架空だそうです。
世安中はイジメ問題が絡むので熊日近くの地名から名付けた架空の中学。
雅継の墓がある河原町泰龍寺も架空。
長六橋近くの居酒屋「酒楽」は別の呑み屋さんに変わってるそうです。
優一の溺れた「太田尾海岸」は三角町
雅継が療養してた松橋(まつばせ)は城南町の南
北沢家が住んでたのは城山上代町
黄泉がえりの東の境界は、西原村から南阿蘇へ向かう途中の俵山峠
八代市松江町には中岡の両親が住んでいる。優一の墓は熊本にあった。
優一が通っていたのは松江町の代陽(たいよう)小学校
堀川さんから情報頂きました
「代陽小学校は私の母校ですが、所在地は「北の丸町」になります。
以下のアドレスに、現存する最も古い校舎の映像があります:
http://tknr2001.hp.infoseek.co.jp/taiyousyougaku.htm
なお松江町は昔は一面たんぼで20〜30年くらい前から住宅地として開けた街です。
似たりよったりの一戸建てが並んでいて、ゼンリンの地図でも持参しないと道に迷ってしまいます。」
雅継が勤めていたのは大洋デパート、1973年火災で焼失、現在はダイエーが入ってるビル
なんとダイエーでは、九州女学院時代の森高千里がアルバイトをしていたことがあるとか。→熊本旅行記
九州女学院は、青葉由高の通ってた済々黌高校の近く。
「鮒塚万盛堂の黄泉がえり披露パーティ」のクライマックスで、「ドーカイ、ドーカイ。」と踊られるのは、藤崎八幡宮秋の大祭の最終日に行われる「隋兵(ずいびょう)行列」。昔は馬に酒を呑ませて追い立ててたらしいのだけど、動物保護の立場で少しおとなしくなったとのこと。映像→クライマックスの神幸行列(Kumanichi.com WebTV)
小説には出てこないけど、水前寺公園・熊本城は観光スポットとしては欠かせない。
- 熊本城
現在、熊本城復元募金を行っている。工事も行われている。
最も古くから残っているのは、宇土櫓(うとやぐら)だそうだ。熊本人なら何度も登っている、と客引きのようなお爺さんが言ってた。
くま「いろんな作品に登場してますね。「ふうてん効果(たぶん)最後の応用例 」とか「清太郎出初式」とか。
ちなみに宇土櫓は黒澤監督が映画「乱」を撮った時、「これを燃やさせてくれ」と頼み込んだという逸話が残っています。
もちろん却下されたんですけど(笑)」

この日は、朝顔の展示もしてた。
- 水前寺公園
名物
九州の人柄
- [博多]横道もん --- 横着者:博多のもんな横道もん青竹割ってへこにかく---博多ことわざバックナンバー1
- [肥後]もっこす --- 頑固一徹(がんこいってつ)で無骨(ぶこつ)な人物・性格を指した熊本の方言。--- 熊本ダイジェスト−賢人気質−
- [肥後]わさもん --- 新しがり屋の意を表わす
- [肥後]わまかし --- 相手の言動をはぐらかしたり、嘲弄(ちょうろう)的(からかうような)態度をとる人
- [肥後]いひゅうもん --- ひねくれ者、異風者をさす
- [薩摩]ぼっけもん --- 気性が激しく命知らずで行動的性格
mailto: omorita@t3.rim.or.jp
Last Modified: 2006/01/27 17:15:54